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さて今回はですね、災害とか、ま、
緊急事態への備えについて、
皆さんと一緒にちょっと深く考えて
いきたいなと思ってます。はい。
手元にPKウェーブチャンネルさんの
動画の書き起こしがあるんですが、
企業防災というテーマで、ええ、
これを元に、なんでこう危ないって
分かってても「大丈夫でしょう」
みたいに思っちゃうのか。
その心理と、じゃあどうすれば
いいのかという対策。
そこを探るのが今回のテーマですね。
非常に重要なテーマですね、これは。はい。
この資料を読んでますと、やっぱり
繰り返しの訓練、これが大事だということと、
あとは心の壁ですかね。
正常性バイアスとか、同調性バイアス。
ああ、出ましたね、そのキーワード。ええ。
これが緊急時の判断をすごく邪魔する。
知識だけじゃなくて、その心構えというか、
実践、両方がいいってことですね。
まず、あの驚いたのが、
人って忘れっぽいっていう話。
エビングハウスでしたっけ?
あの忘却曲線。
ああ、はいはい。
エビングハウスの1日で、えっと74%
もう忘れちゃうんですか?
そうなんですよ。
学習した直後が一番忘れて、
あっという間に。
え、じゃあせっかく防災訓練とか
やってもすぐ忘れちゃったら?
だからこそ繰り返しなんですね。
体に覚え込ませるというか。
なるほど。
知ってるだけじゃダメで、
という時にパニックになったら
もう頭真っ白ですから。
体が勝手に動くレベルまで
持っていく必要があると。
体で覚えるみたいな。ええ。
ただそれ以上にちょっと厄介かも
しれないのが心理的な壁。
「自分だけは大丈夫」って思っちゃうやつですね。
ああ、それが正常性バイアス。
そうです、そうです。
自分にとって都合が悪い情報とかは
なんかこう無視しちゃうとか、
「大したことないだろう」って。
ええ、過小評価してしまう。
無意識なんですけどね。
非常ベルが鳴っても「ああ、また誤作動か」
みたいな。でもこれって、どういう時に
一番危ないんでしょうかね。
やはり想定外のことが起きた時でしょうね。
資料にもありましたけど、
2003年の韓国の大邱(テグ)の地下鉄火災。
ああ、ありましたね。
あれはもう煙が充満してるのに、
乗客の多くが「誰かが何とかしてくれるだろう」
とか「まだ大丈夫じゃないか」って、
座ったまま動けなかったという。
うわあ、明らかに危険なサインが出てるのに、
それを「正常の範囲内だ」って思っちゃう。
これは本当に怖いバイアスです。
いや、怖いですね。
で、もう1つ。
同調性バイアスっていうのも。
はい、はい。同調性。
「自分だけ逃げたらなんか変かな」とか。
そうなんです。
人間ってやっぱり集団の中にいると、
どうしても周りの行動に影響されますからね。
まあ社会的な動物ですからね。ええ。
普段はそれが協調性とか、
うまく機能する面もあるんですけど、
緊急時だと判断を誤らせる
大きな原因になり得る。
例えば避難訓練とかで、
周りがまだのんびりしてると、
自分も「あれ?動かない方がいいのかな」
みたいな。
まさにそれです。
そこで「やばいっ!」て
先制して動けるかどうかが大事なんですけど、
周りの目が気になってしまう。
空気を読んじゃうというか。うーん。
なるほど。
バイアスもそうですけど、
そもそも「今が緊急事態なんだ」って
認識すること自体が難しいっていう話も
ありましたね。
そうなんですよ。
人が倒れてても「なんか事故らしいよ」って
また聞きだったり、
前の電車から人がわーって逃げてきても
何が起きてるかわからないとか。
ええ。まず「あれ?何かおかしいぞ」って
気づくのが第1問。うんうん。
でも気づいた後、「じゃあ行動する」ってなると
またそこにハードルがあるんですね。
行動の壁ですか?はい。
資料にもいくつか挙げられてましたけど、
「誰か他の人がやってくれるだろう」
っていうあの傍観者効果。
ああ、ありますね。
あとはまあ感染症への恐れとか。
だから事前の準備。
例えば応急手当ての知識とか。
そういうのが大事なんですけど。
なるほど。
それから現場があまりにも悲惨で、
精神的にショックを受けて
動けなくなっちゃうとか、
あとは後で何か責任を問われるんじゃないかって
不安に思うとか。うん。
バイアスがあって、認識の壁、行動の壁。
いや、育中にも壁がある感じですね。
そうですね。
これらを踏まえて私たちが、
ま、リスナーのあなたも含めて
一番こう心にとめておくべきことって
何になりますかね?
やはり「自分は大丈夫」「自分には関係ない」
って思わないこと。これが一番かなと。
自分ごととして捉えると。ええ。
「もし今この場所で何か異常事態が起きたら
自分はどうするだろう」って
普段からちょっと考えてみる。想像してみる。
うん、うん。
それと今日話したような、
そういう心理的な罠があるんだってことを
まず知っておく。自覚する。
その上で、やっぱり質の高い訓練を
続けることですね。継続ですか?はい。
そして「決して諦めない」という気持ち。
ま、精神論みたいですけども、
すごく大事だと思います。
いざという時に、最後のところで
踏ん張れるかどうかが、
勝負を分けることもあるので。
なるほど。
というわけで今回は災害とか緊急事態の時の
その心理的な落とし穴ですね。
正常性バイアス、同調性バイアス、
それから訓練の大切さについて、
ちょっと掘り下げてきました。ええ。
いや、「自分は大丈夫」って思い込み、
本当に怖いなって改めて思いました。
そうですね。忘却曲線が示すように、
知識とかスキルってやっぱり意識して
使わないとどんどん衰えちゃいますから。
はい。
それとやっぱり心の準備。
いざという時に躊躇しないで動けるように。
これが本当に欠かせないですね。
さて最後にですね、
あなたに考えていただきたい問いがあります。
はい。この資料の中に「リスクを考えて、
あえて行動しないっていう判断もあり得る」
と。ただ、最低限119番とか
そういう通報はすべきだという話がありました。
ええ、ありましたね。
これを踏まえてですね。
もしあなたが、何かこうはっきりしない
曖昧な状況の緊急事態に遭遇したとしたら。
ご自身の安全をまず確保するっていうことと、
でもやっぱり誰かを助けたいっていう気持ち。
そのバランスをどう取るべきか。
あなたならどう考えるか。
ちょっと想像してみてください。